ジョージアの貧しい家庭に生まれたレイは、少年時代に緑内障で視力を失うが「施しは受けず、自分の足で立って生きなさい」という母の教えを胸に、17歳でシアトルのクラブでデビュー。盲目の天才と呼ばれ、レコード会社と契約。ゴスペルとR&Bをミックスさせたソウルミュージックでスーパースターになる…。 故・レイ・チャールズの半生を『愛と青春の旅立ち』のテイラー・ハックフォード監督が演出した音楽満載の自伝映画。レイを、本人直々の指名を受けた『コラテラル』のジェイミー・フォックスが、自分自身を消し去ってしまったかと思うほど、レイ・チャールズになりきり、彼の魂が乗り移った爆発的パフォーマンスを披露。またドラマはソウルの神様レイだけでなく、女性にだらしない一面や薬物中毒、厳しいビジネスマンの顔もつづり、レイ・チャールズ本人を奥深いところまで描いているのもじつに興味深い。しかし圧巻はやはりライブ。年代ごとに披露される名曲の数々は、当時のレイの心情にリンクしたもの。この曲の背景には、こんなことがあったのか…と新たな発見に驚き。映画を見たあと必ずやサントラもじっくり聴き、レイの声にひたっていたくなること絶対だ。(斎藤 香)
かなり濃い内容です
この映画は、レイ・チャールズの半生を克明に表現した映画だと思います。私自身、レイ・チャールズというアーティストが神様と呼ばれていた事は知っていますが、何故そこまでの地位を得たのか、その足跡は何も知りませんでした。でもこの映画でその一端が垣間見れた気がしました。
彼の心にトラウマとなって消えない傷を残した弟の死。そしてその苦しみから逃れようとヘロインに手を出してしまい、麻薬中毒ながら数々の成功を収めていくが、ある日、自分の真似をしてクスリに手を出した元愛人が、クスリが原因で死亡したと連絡が入り、最愛の妻に諭されて自分もクスリを断つ決意をする。そして見事・・・映画はそこまでが描かれています。
素晴らしいと思ったのはレイ・チャールズ役のジェイミー・フォックスの演技。細かい仕草はビデオで見たレイ・チャールズそのものでした。
正直
今まで、レイ・チャールズは、ほとんど聞いたこともないし、好きでもなかったのですが、この作品で、彼という人物の生き方を知り、少しは彼を理解できたことで、その考えが変ろうとしています。影響力のある作品だと思います。(まねをしてはいけない点が多いのですが…。) ジェイミー・フォックス。素晴らしい演技だったと思います。テレビで見たことのあるレイ・チャールズのような雰囲気が見事に表現されていたと思います。アカデミー賞は当然といえるでしょう。 私のように、レイ・チャールズに興味のない方でも十分楽しめたので、気になる方は見た方が良いでしょう。ソウルミュージックが苦手な方は少し厳しいかも…。 最後にDVDについて一言。音楽が重要な作品なのに何故音声がDTSじゃないのでしょうか。DTS音声のものとそうでないものを作品により分けてしまうメーカーさんの基準って。いったい。
怪演です。
音楽の神と呼ばれるレイチャールズの一生を描いた作品。 さすがコユイ人生を送ってきただけ、十分映画としてなりたつ内容だと思う。 彼の表面的な情報しか知らないので、ヘロインにかなりおぼれていたのだなという印象。 人間弱いもので、過去のトラウマ、現実のプレッシャーなんかではまってしまうんだね。神と呼ばれても(まあそれもレコード会社の戦略であるが)、やっぱり人間である。 しかし早い時期からプレイヤーとしての才能があふれてすぎている。 子供のころの努力の部分を見たいとは思った。盲目が先天性のものじゃないからね。 ジェイミー・フォックスの演技はすばらしいの一言。「音楽レベルが低い!」というレビューを見ますが、これだけ表現していれば十分です。だって本人じゃないんだからねぇ。 ファンはもちろん、レイチャールズに興味があれば(ルーツなんかもよく分かる)見て損はないと思う。
遅ればせながらレイ・チャールズの人となりを初めて知りました。
人種差別、貧富の差、障害を持つ人への侮蔑。 観ていて、重い。 子供時代の原体験が幾度となく心象風景としてたち現れ、 見殺しにしてしまった弟への罪悪感から薬へと逃避するレイ。 早くに観客はその事を判っているのにレイ自身が最後の最後で理解し救われるというのは、 ちょっと描き方としては、冗漫過ぎる。 人気のあるナンバーを全部出そうとするあまり、 音楽シーンも長過ぎて、ソウル系の音楽が苦手な人には、2時間30分は長い! レイの子役の男の子の気をてらわない、自然な演技が秀逸。 強く生きていけるように、わざと突き放して、一歩引いたところで、 レイを見守る母親の深い情愛には胸を打たれる。 もっとそれらのシーンを観ていたかった。 何故、母親との永訣のシーンが描かれなかったのか? セリフでサラっと母親の死を言わせるだけで。 あの二人の演技からすれば観客は大いに泣けただろうに・・・ 何か全ての事柄が全体にあっさりと描かれ過ぎているのが、気になるけれど、 ジェイミー・フォックスの憑依的演技は、真に賞賛に値します。
GEORGIA ON MY MIND
レイ・チャールズが乗り移ったかと呼び声も高いジェイミー・フォックスの演技はまさに評判通り。 胸に染み入る歌声の奥底には、障害、人種差別、家族との縁の薄さといった数々の試練があった。そして、何も持たなかった時代から何もかもを手に入れたかに思われた時代への変遷と転落。 薬物中毒と逮捕歴、内外に産ませた12人の子ども。その裏にも、描ききれなかった膨大な物語があったろうと思う。しかし、丁寧にアウトラインを描きながらも決して語りすぎることはなく、合間に交わされるミュージックセッションによって鮮やかに物語は補完されていた。 ラストに流れる、聴き慣れた「我が心のジョージア」の響きが、あるリアリティを持って迫ってくる。このラストナンバーを多くの人に聴いてもらいたいと思う。
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
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